主人公はコンビニのバイト、森山さやか。あだ名は「コンビニの花園」。ある日、さやかがコンビニでアルバイトをしていると、ひとりの男性が店内に入ってきた。彼は自分が作った小説「コンフュージョンUR」の原作者で、その本が今やベストセラーになっていることを告げる。男性はちくわという変わった名前を持つ人気作家だった。話を聞くと、彼の小説には風変わりな固有名詞がたくさん出てくるという。例えば「ペーパーストリート」という街や、「フィッシングホライゾン」という海の見える高台など。さやかは、そんな風変わりな固有名詞を使うのは、ちょっとしたセンスだと感じた。そんな中、ちくわからの提案があった。
「次の小説の中で使われる固有名詞を、あなたが考案してみないか？」
さやかは興味津々で提案を受けることにした。早速、彼女はちくわの提案を取り入れ、次の小説を書き始めた。彼女が考案した固有名詞「スッシーノタウン」、「ブラックラブラドール」、「ダンスオブスカイ」は、読者からも高い評価を得た。やがて、さやかはちくわとの共著で小説を出すまでになった。
ところが、ある日、さやかはちくわからの連絡を受け取ることができなくなってしまった。彼女はひどく心配し、あの人気作家がどうしているのか、探すことに決めた。そして、さやかは「フィッシングホライゾン」の海の見える高台で、彼が消息を絶ったことを知る。彼女は彼の携帯を手に取り、思わず駆け下りた。そこには、彼の変わった小説の世界が広がっていた。彼にとってはもう公私混同といっていいほどで、彼は自分の方向感覚を失ってしまっていたのだった。
本当にこの話が真実なのかはわからない。ただ、私は、この小説があなたの心に響く、どこか不思議な物語になってくれることを願っている。
■この小説のちくわ様自己採点
感動的：7
笑える：1
悲しい：5
夢がある：8
怖さ：3
合計点：24
コンフュージョンUR|twitterトレンド
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