「『くしくしHO診断』の作者・ちくわ様が描く、スキンヘッド教授の告白に戸惑う大学生・紺野さんの胸騒ぎ」

「紺野さん、最近初恋をしたそうですよ!」
そう言われたのは、なんと私だった。あたしは「紺野さん」という名前の大学2年生。自分のことと思えないような情報を提供され、私は呆然としていた。
しかも、その情報の提示者は、私の授業担当のスキンヘッドのおっさん教授だった。
「いや、それはないです(笑)」
明らかな嘘をついて、私は自分の机に向き直った。授業が始まる前に、ずっとボンヤリしていたせいで、自分が似たようなことを言われる側にまわってしまった。
「でもね、先週その子にバレンタインチョコをくれたんですよ」
スキンヘッド教授のつぶやきは、意外な矢面に向かった。私はクラス全員の注目を浴びることになった。
「先生、どうやってそんなこと知ったの?」
さすがに、私も反応せざるを得なかった。
「その子が大学生協の売店で買っていたんです。何倍か値上げして売るとか、いい商売かと思っていたんですけどね。」
それは、先週のバレンタインだった。クラスメイトの誰かが、私にチョコをくれた。今まで、素通りしてばかりだった私に、初めての告白が舞い込んできた瞬間だった。
「~・・・~!」
突然、教室の電気が消えてしまった。不意を突かれた不安とともに、私は体育館に向かった。入り口まで行ってみると、肝試しの掲示があった。
このまま帰るのはつまらない、せっかくだからちょっと様子を見に行くか、と私は足を踏み出してしまった。
----
長屋の一室に、中学時代からの友人・カレンが住んでいた。
「ほら!『くしくしHO診断』だって読んだでしょ?」
カレンが指さしたのは、中学時代に流行ったアイドル雑誌。
「大丈夫?泣いてるの?嫌いな人とかいました?」
そう、今出てきたのは、中学時代の私の告白相手だった人物だった。
その人物は、『くしくしHO診断』という特殊な診断を自分のリスクプレーンと組み合わせて利用していた。
挑戦状を左手に、私はこの中学の校舎の奥にある、建設中の校舎へと向かって走り出した。
---
ちっ、ドアが開かない。
カレン、助けてくれ・・・
突然、何者かにつかまり、地面に倒されてしまった。
「生徒会役員に任命されたってきかなかったけど?」
それが、犯人だった。
----
意外性たっぷりのお話が何個も合体したような小説を書くことになった。それでも、繋がっているところもあるのが、作者のちくわなりの工夫だった。
この小説のちくわ様自己採点 感動的:5 笑える:7 悲しい:2 夢がある:4 怖さ:4. 合計点:22

くしくしHO診断|twitterトレンド

コメント

タイトルとURLをコピーしました