「長崎県で新たなパン王者誕生！ 岡田パンが愛するあの店の驚きの味とは？」

緑川ミドリというフリーター女性が、長崎県で人気のパン屋を探していた。ある日、通りがかりの男性に「PAN・PAKA・パンよりもおいしいパン屋があるよ」と告げられる。その男性は自称・岡田パンといい、いつも大量のパンを買っているという。緑川は岡田パンの話に興味を持ち、彼が指すパン屋に向かった。

目の前に現れたのは、看板に「パンドット珈琲」と書かれたおしゃれなカフェ。緑川は中に入り、パンドット珈琲の自家製パンを食べた瞬間、その美味しさに驚愕した。お客が食べているのを見て、緑川は「これが『TONOOOO!』というのか！」と叫び出してしまった。

店員から説明を受けた緑川は、このパン屋で作っている自家製パンには、店員自らが手間暇かけて作った酵母が使われていると知る。店員に教えてもらった酵母の名前は「トノ」。しばらく味わっていた緑川は、ある瞬間、店内に流れるBGMが彼女の中の何かを響かせた。曲は「トノの唄」というものだった。

緑川はこのパン屋にハマってしまい、岡田パンのようにいつも大量のパンを買うようになる。そしてある日、店員から「トノの唄」を作詞するように頼まれる。最初は戸惑ったが、やがて緑川もトノに出会った喜びを、唄にのせて表現することができた。

彼女が書き上げた曲は、パンドット珈琲のBGMとして店内で流れるようになった。緑川はこの体験をきっかけに、自分もパンについて学び、将来はパン職人になることを決意した。

■この小説のちくわ様自己採点
感動的：8
笑える：2
悲しい：0
夢がある：8
怖さ：0
合計点：18