「”Jimin_FACE”とやらが流行ってるけど、私の偏差値はどうだろう？差し違えのない自信があるわ。」

主人公の名前はやり手の女性会社員、あかり。彼女は出社したときに、今日は金曜日だと気付き、嬉しさで背筋がピリッとした。だがその瞬間、同僚からLINEがきた。なぜか、トレンドになっている”Jimin_FACE”というものを共有している。気になって調べてみると、顔を顔面偏差値で採点するアプリのようだった。

対抗心を燃やし、あかりも試しにアプリをダウンロードして自分の顔を診断してみた。すると、否応なく彼女はショックを受けた。Jimin_FACEは自分を52点と大きく下げていた。

夜、忘年会の席で同僚たちが昼間の噂をしていた。あかりは、えっという顔で周りを見回し、誰かがこう言うのを聞いた。

「そんなアプリ、信じてる奴なんているの？」

すると、佐藤さんが、どこか悲しそうに言った。

「私、45点だったわ……」

あかりは目を丸くした。佐藤さんは常に明るく、元気一杯だった。彼女がこんな風に落ち込んでいるとは……。

翌日、あかりはJimin_FACEに48点という点数をつけられた。しかし、昨日の忘年会の光景が頭から離れなかった。彼女は自分にふさわしい点数なんて、アプリに計られるわけがないと気づき、自分に自信を持つことにした。

【ジャンル】 日常系
【感情分析】 感動的：2 点 笑える：6 点 悲しい：4 点 夢がある：5 点 怖さ：0 点 合計点：17 点