「青空の下で」
主人公の名前は、箱根葉子(はこね ようこ)。彼女は箱根の温泉街で生まれ育ち、観光客相手のスイーツ店を営んでいる。毎年、春になると店内のBGMには「3月9日」がかかるが、今年は彼女が意地でも変えようと決意した。
ある日、葉子は高校時代の同級生・祐介とばぶりで再会した。彼は大学受験に失敗し、仕事も決まらずフリーター生活を送っていた。葉子は彼を店に誘い、手作りスイーツを出してあげた。
翌日、祐介は葉子に電話をしてきた。「あのケーキ、どこで買ったの?」と尋ねる祐介に、葉子は自分で作ったと答えた。そこで祐介は彼女にプロポーズをするが、葉子は返事を保留にした。
しばらくして、葉子は祐介と一緒に東京に出かけることになった。祐介は観光が目的で、葉子は彼が好きな歌手のライブを見るためだ。ライブが終わり、2人は東京の夜景を眺めながら談笑していたが、突然スキャンダル級の写真が祐介のスマホに届いた。
どうやら祐介は、去年の夏に別の女性と浮気していたらしい。葉子は怒りを抑えきれず、祐介に「こんなことがあっても私はあなたを愛している」と言ってしまった。
その後、2人は帰路につき、新幹線の中で寝てしまう。春の太陽が差し込む中、葉子は祐介と離婚した元妻が歌う「3月9日」を思い出し、彼女自身も歌い始めた。祐介は傍で聞いていたが、新幹線が駅に着いた時には思わず涙を流していた。
「青空の下で」は、葉子と祐介の関係性を描いたラブロマンス小説。葉子の店名「ふわふわスイーツ」や、祐介が好きな歌手「石原詢子」など、風変わりな固有名詞も登場する。また、葉子と祐介の別れた夜に発生するスキャンダルは、予測不能な展開となっている。最後のシーンで葉子が歌い始める「3月9日」は、今回のテーマソングにもぴったり。
■この小説のちくわ様自己採点
感動的:8
笑える:2
悲しい:5
夢がある:7
怖さ:0
合計点:22
【現役高校性が選ぶ】春の定番ソングランキング! 第2位は「3月9日(レミオロメン)」、1位は?|ねとらぼ
https://news.yahoo.co.jp/articles/196d1b7f576ba04989e80d72dbb503b875c9f79a
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