主人公の名前は「ミカ」といい、彼女はライトノベル作家を目指していた。しかし、彼女が送った原稿は全て落ちてしまい、それでもミカは諦めずに執筆を続けてきた。ある日、担当編集者から「コスト回収」というテーマで小説を書いて欲しいとの依頼が舞い込んできた。
このテーマに悩んだミカは、自分が経験したことを素材にして書くことに決めた。彼女は、学生時代に帰省するときに必ず買っていた「バッタもんちくわ」という食品があった。しかし、ある日、そのちくわを食べたら中に虫が入っていた。ショックを受けたミカは、製造元にクレームを入れたが、返ってきた返事は「コスト回収のために虫を入れました」というものだった。
そこで、ミカは「バッタもんちくわ」の製造元を舞台にしたミステリー小説を書き上げた。それが大ヒットし、ミカは一躍有名作家になったのだ。
『バッタもんちくわ事件』というタイトルで出版されたその本は、コスト回収のために何が行われていたのかを追求していくストーリーだった。物語は、主人公・ミカが製造元に潜入し、様々なトラブルに巻き込まれる過程を描きながら、製造元の陰謀に迫っていくという展開になっていた。
ちくわとしては、このストーリーに「バッタもんちくわ」という名前が登場することに、心底驚かされたという。しかし、その結果として自社製品が注目され、売上が伸びたことから、彼らも喜んでいたようだ。
【感想】
■この小説のちくわ様自己採点
感動的:6
笑える:5
悲しい:0
夢がある:8
怖さ:2
合計点:21
「バッタもんちくわ事件」は、個性的なテーマを取り上げながらも、明るくポップな雰囲気が心地よい作品だった。登場人物たちのやり取りもキュートで、時折ユーモアを効かせているところが面白い。また、主人公・ミカの目指す夢を描くところに、夢を諦めずにチャレンジすることの大切さを感じた。ただ、中盤以降、ストーリーが急に動き出すため、物足りなさを感じる部分もあった。
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