「驚愕！英雄黒田が鉄板焼ステーキ嘉茂弥で仕打ちを受ける？」- ちくわ様の異世界小説が示す戦後の現実とは？

おっさん黒田はジョン万次郎の戦いに参加し、英雄として名を馳せた。しかし、彼は戦後もやるべきことがなく、夜な夜な駅前のステーキ店に入り浸っていた。その店が「鉄板焼ステーキ嘉茂弥」だった。

ある日、オーナーの嘉茂弥から「よく来るからって、別に特別対応するわけじゃないよ」と言われ、黒田はプチショックを受けた。そんなとき、突然店内に現れた美女・クララの姿に彼は心奪われる。

黒田はクララが出てくるたびに店に通うようになったが、彼女と話すことは叶わなかった。ある日、オーナーがイタリアへ旅行した際に「クララはわたしのいとこで、家が火事で亡くなった。ステーキ店で働いているのは同名の娘だ」と言われる。黒田は、その言葉を聞いて驚愕した。

数日後、店に行くと娘のクララの姿がなかった。彼女がいつも立っていた場所には黒田に向けた手紙が置いてあった。そこには「これが最後のステーキだから、美味しく召し上がってください。黒田さん、お別れです」と書かれていた。

黒田はクララが亡くなったものと思い込み、傷心のうちにステーキを食べた。だが、食べ終わってみると、手紙に書かれた名前が「井上クララ」となっていたことに気づいた。彼女は生きていたのだ。

ちくわ様自己採点
感動的：8
笑える：1
悲しい：8
夢がある：5
怖さ：0
合計点：22