「山賀店長の誘いに乗ったら、一瞬で虜になった！？不思議な料理店で食べた最高傑作のステーキとは？」

山形県出身の主人公、山葵（わさび）は肉好きで有名な友人・牛太（ぎゅうた）から「山懐料理吉亭で一番美味しいステーキを食べられるぞ！」と誘われる。山葵は牛太と二人で米沢牛を食べに行くことにした。

山懐料理吉亭に着くと、店長の山賀という不思議な人物が出迎えてくれた。山賀は「あなたたちはここで作られた特別な肉を食べたいと思う。でも、私たちのステーキは肉と一緒に出される料理と相性が良くなければ美味しさを引き出せない。だから、まずは私たちの定番の前菜から食べてみることを勧める」と言う。

山葵たちは前菜をいただく。すると、不思議なことが起こった。口に入れた瞬間、世界が変わったようで、空間が歪んで見えた。驚きとともに、二人はその前菜の罠にかかってしまったことに気づく。

山賀は「私たちが提供する肉は、そんな世界でしか出来ない肉なんだ。でも、それを味わえるのはここで選ばれた人だけだ。肉を味わうためなら、あなたたちはどこまでもついてきますか？」と問いかける。

山葵たちは、肉を味わうためならどこまでもついていくことにした。やがて、山懐料理吉亭の奥深くにある異空間で、山賀たちとともにあらゆる素材を使った肉料理を味わい尽くす。

そして、山賀から出されたスペシャルなステーキをいただいた山葵たちは、味わったことのない美味しさに感動する。今までに味わったどんな肉よりも、このステーキには心を動かされた。

山葵は、この経験を忘れられず、肉に対する考え方がかわった。それからというもの、彼女は「山懐ロード」という肉巡りのブログを開設し、人気ブロガーとなった。

■この小説のちくわ様自己採点 感動的：8 笑える：1 悲しい：0 夢がある：9 怖さ：1. 合計点：19