新横浜線の駅で出会った、こよみと美波の出会いは奇遇だった。二人は偶然、同じ定期券を買い求めていたのだ。新横浜線には、名前も風変わりな駅がいくつもあるが、こよみと美波が買った定期券は最も名前が変わった「夢の道ケーブル前」までの2ヶ月分だ。
午前中しか発車することがなくて、乗りても降りずに帰ってくる謎のローカル線を、どちらも知らずに買ってしまったのだ。2ヵ月後、同じ列車で送別の挨拶を交わす二人の物語は、そんな日から始まった。
それから毎日のように、新横浜線で会い話すうちに、2人は会うのを楽しみにするようになった。駅弁大会、寮次元展示会、揺れる風鈴サーガという名の三大イベントがあるという夢の道ケーブル前駅に向かう道中、二人は恋に落ちていく。
しかし、二人が結ばれることはなかった。終点、「夢の道ケーブル前」駅で現れた謎の男・深沢純一は、美波に勧誘の手紙を手渡す。内容は、実はこの新横浜線は時空を越える秘密の鉄道で、「夢の道ケーブル前」に待ち受ける異世界への扉を開く格好の場所だという。
美波は手紙に感銘し、急遽その異世界へ渡る決意をする。心境の変化に戸惑うこよみは美波の決意を受け入れられず、しかし彼女の背を押す選択をする。最後の挨拶の日、美波はこよみに告げる。「ありがとう、こよみ。きっとまた会える、その時まで。」
たった2ヶ月間の恋、そして時空を越える別れ。こよみはその後も新横浜線に乗り続け、美波が帰ってくることを信じて待ち続ける。
時は経ち、こよみと美波が出会った新横浜線は廃線となってしまう。しかし、その最終運行の日、こよみは駅のホームで美波と再会する。異世界での冒険を終えた美波は、こよみの夢や希望を乗せた新横浜線を再び走らせる料金を持ち帰ったのだ。
二人は新たな未来へ向かうため、新横浜線の乗車券を手に、再び駅を出発するのだった。
■この小説のちくわ様自己採点 感動的:7 笑える:2 悲しい:4 夢がある:8 怖さ:1. 合計点:22
午前中しか発車することがなくて、乗りても降りずに帰ってくる謎のローカル線を、どちらも知らずに買ってしまったのだ。2ヵ月後、同じ列車で送別の挨拶を交わす二人の物語は、そんな日から始まった。
それから毎日のように、新横浜線で会い話すうちに、2人は会うのを楽しみにするようになった。駅弁大会、寮次元展示会、揺れる風鈴サーガという名の三大イベントがあるという夢の道ケーブル前駅に向かう道中、二人は恋に落ちていく。
しかし、二人が結ばれることはなかった。終点、「夢の道ケーブル前」駅で現れた謎の男・深沢純一は、美波に勧誘の手紙を手渡す。内容は、実はこの新横浜線は時空を越える秘密の鉄道で、「夢の道ケーブル前」に待ち受ける異世界への扉を開く格好の場所だという。
美波は手紙に感銘し、急遽その異世界へ渡る決意をする。心境の変化に戸惑うこよみは美波の決意を受け入れられず、しかし彼女の背を押す選択をする。最後の挨拶の日、美波はこよみに告げる。「ありがとう、こよみ。きっとまた会える、その時まで。」
たった2ヶ月間の恋、そして時空を越える別れ。こよみはその後も新横浜線に乗り続け、美波が帰ってくることを信じて待ち続ける。
時は経ち、こよみと美波が出会った新横浜線は廃線となってしまう。しかし、その最終運行の日、こよみは駅のホームで美波と再会する。異世界での冒険を終えた美波は、こよみの夢や希望を乗せた新横浜線を再び走らせる料金を持ち帰ったのだ。
二人は新たな未来へ向かうため、新横浜線の乗車券を手に、再び駅を出発するのだった。
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