主人公の名前は「桜井はるな」。桜井は20歳の女子大生で、小説家になることが夢だった。ある日、彼女はデビュー作として書いたラブロマンス小説「恋愛する私の友人」が、金ドラ100に採用されたことを知る。
喜び勇んでドラマ放映日にテレビをつけると、主人公の名前をはるなにそっくりな女優が演じていた。しかも、ドラマは設定を大幅に変更していて、はるなの作品のストーリーはまるで別物になっていた。
驚きと怒りで心がざわつくはるな。彼女は自分の作品を売ったのは出版社だけだと思っていたが、製作側も勝手に改変することができるのか。絶対に許せないと思っていたが、ある日、はるなのピアノの先生だった老人と出会い、彼女の気持ちを変えることになる。
老人は「あなたの小説がドラマに採用され、たくさんのインパクトを与えた。それはすばらしいことだ」とはるなに説明した。そして、「あなたが書いた作品の中身はあなた自身しか変えることができない。でも、それを外の世界に出していくと、誰かしらと共有することになる。その共有する相手が大勢いるとすれば、多様性が生まれる。自分が書いたもの=自分だけのものという発想は捨てるべきだ。」と説いた。
はるなは、老人の言葉に感銘を受け、どんどん自分の小説を発表していくことを決意した。
【感情分析】
■この小説のちくわ様自己採点
感動的:7
笑える:2
悲しい:1
夢がある:9
怖さ:0
合計点:19
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