鬼に遇えば素面で対峙するように、という言葉を心得ていた女、サラは一人で夜の公園を歩くことになった。そこは変わり者がよく集まる場所でもあり、サラもまた風変わりな彼らと話をするのが好きだった。今夜の彼女の相手は、いつもはタバコをくわえているミステリアスな男、カイトだった。
サラとカイトは、中年の男性がトイレに行かないでいる様子に気が付いた。話をしに行ってみると、その男性はクローズという霊能者で、後をつけられていると思っていた。サラたちは興味津々でクローズを追うが、その途中でクローズに不意打ちされ、気を失ってしまう。
目を覚ますと、サラは自分が劇団の舞台上にいることに気が付いた。そこにいたのはクローズだけだった。彼女は自分たちがどうしたらこうなったのか尋ねるが、クローズは「そう、私について来たゴルゴンに飲み込まれたのだ」と語った。
それからサラはクローズの世界に迷い込んでしまう。そこでは人々が願いを叶えたがるが、願いを叶えた代わりに自分自身が生贄になるという謎めいた世界だった。クローズはそこで起こる悲劇を何度も見てきたため、世界を打ち破るために力を尽くす。
サラはクローズと共に世界の謎を探求するが、その真相は想像を超えたものだった。彼女がクローズとともに手に入れた結末とは……
■この小説のちくわ様自己採点 感動的:6 笑える:0 悲しい:3 夢がある:8 怖さ:5. 合計点:22
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