隅田川河川敷で、競技用パソコンを持つ若者が一人、ぼんやりと空を眺めていた。彼女の名前は「ギガちゃん」。今日は、インテルの名前を聞いたことがあるか聞いていたのだった。
「インテル?聞いたこと無いですね。」
「へー、そうだよね。あたしPCの事務所にも行ってこないし、知らなくて当たり前なんだよね。」
ギガちゃんのPCは、コアi太郎と名付けられた一台だ。彼女は、「インテルさん」とお礼を言い、そのまま帰ろうとしたが、突如として天気が崩れ、激しい雨が降り出した。
避難するために、ギガちゃんは通りすがりのカフェに入った。そこで目が合った、格好良いリーマンの名前は「ゲンジさん」。
二人は別々に食べていたパンケーキに気づき、一口ずつ食べてしまった。ゲンジさんはそれを口実に、メアリーという女性に自分からの失態を語り、二人は初めから知り合いのようにおしゃべりをしていた。
その後は、三人でカラオケに行くことになった。そこでギガちゃんは、J-POPを選曲したが、ゲンジさんは「君が代」を選曲し、自分の清々しい音色を聞かせてくれた。
次の日、ギガちゃんのPCが不調に陥った。目の前に彼女のPCを直す「天才」が現れた。その男の名は──インテルだった。
「変なアプリを消せばいいって、なんて簡単なことなんだろう…。」
ギガちゃんが謝りながらこぼした。
「大丈夫だ、でも、こんなことで呼び出されるのはすごく珍しいことだよ。」
彼女は思わず「オシャレな名前でしょ!」と言ってしまった。インテルは冷静な表情で、「ちょっと待って見せてやろうか」とPCを開いた。
そして、演歌歌手である「インテル小太郎」という名前を発見し、その驚きの表情は誰かに寄り添う友達を失ったばかりの人のそれに似ていた。
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■この小説のちくわ様自己採点
感動的:7
笑える:6
悲しい:3
夢がある:9
怖さ:0
合計点:25
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