「地震びっくり」
主人公の名はあずさ。彼女は普段から東京都内をうろうろするのが好きな、フリーライターである。ある日、彼女は銀座の喫茶店で、ひとりの男性と出会った。その男性は風貌も、話し方も何か変わっていたが、あずさはその人と話すことが楽しく、時間を忘れて二人でおしゃべりをしていた。
銀座を歩いていると、その男性は突然、地面にしゃがみこんだ。その瞬間、ビルの窓ガラスがカランと鳴り、「ガタガタ」と大きな音が響いた。あずさは恐怖に震え、動けなくなっていたが、男性はひょいと立ち上がり、笑っていた。彼女は驚きのあまり、「あなた、地震に強いんですか?」と聞いてしまった。
「あぁ、それがな。僕は“地鳴りハンター”という生き物なんだよ」と、男性は自分を紹介した。「地鳴りハンター」は、地震や地鳴りの発生する原因となる地殻変動を追い、それを分析することで予測し、前兆を知らせることができると言われている人々のこと。
それから数日後、あずさは再び「地鳴りハンター」と呼ばれる男性に再会した。ある地下鉄駅で、その男性が「まもなく地鳴りが起こる。間違いない。」と言い出した時、あずさは彼とともに駅構内に残された人々を避難させるため奔走し、無事にその地鳴りを迎えた。
「地鳴りハンター」をめぐる話は東京市内で広がり、あずさの記事も各方面から注目を浴びることになった。そして、彼女は「地鳴りハンター」と一緒に取材をするうちに、彼に惹かれるようになる。ある日、あずさは自分の恋心に気づくとともに、地震や地鳴りをモチーフとした小説を書くことにした。
「地震びっくり」というタイトルで書き上げた彼女の小説は、たちまちベストセラーになった。小説の売上げにあわせて、その地鳴りハンターは複数のリクエストを受け、各地へと駆けつけていった。そして、あずさと地鳴りハンターの恋は、数か月にわたって続いた。
この小説のちくわ様自己採点 感動的:7 笑える:2 悲しい:1 夢がある:9 怖さ:2. 合計点:21
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