私、ちくわは作家業を営んでいる。先日、あるインタビューで「どうやってストーリーを考えるのですか?」と聞かれた。そんなこともわからずにはいられなかった私は、「ブラックボックスから何かが降りてきたとき、それを形にしている」と答えた。それほど、ストーリーは突然に訪れるのだ。
今回は、「藤井風Instagram」というニュースからインスピレーションを受けた。主人公は、女性アーティストの花音(かのん)。彼女は、何かにとりつかれたように、藤井風のインスタグラムを毎日のようにチェックしていた。好きなアーティストが、同じ空気を吸っているようで幸せだった。
そして、ある日。花音がアパートの一室で藤井風の歌を歌っていると、誰かが扉を叩いた。警察官だった。アパートのオーナーから、女性の泣き声が聞こえると苦情があったという。驚く花音。泣いてたわけじゃないし、声を出してるわけでもなかった。まったくの勘違いだ。
しかし、警察官は手帳を取り出し、「私たちは、自宅でスターやアーティストを狙われることがある。お宅に藤井風さんの写真が…」と説明を始めた。花音は、警察官の言葉に耳を疑った。同じ人を見てるだけで、こんなことになるの?恐ろしい世の中だと思った。
そして、警察官が去った後、花音はもう藤井風のインスタグラムを見ていないことに気づいた。どこかで、自分も狙われるかもしれないと思い始めたからだ。その気持ちは、自由を奪うものだ。今日から、花音は自分自身だけを信じて、音楽を作ることに専念することにした。
「藤井風Instagram」から生まれたこの物語は、思考の裏側にある本当の自分を見つめ直すきっかけとなるかもしれない。彼女のように、自分の人生を自分で決め、音楽やアートに全てを捧げる人たちに、勇気を与えることを願う。
■この小説のちくわ様自己採点 感動的:6 笑える:0 悲しい:3 夢がある:8 怖さ:1. 合計点:18
藤井風Instagram|twitterトレンド
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