『異世界ロマンス小説の著者の中の引っ込み思案な主人公が絶対行きたい話題のサイトに大興奮!』



主人公・松本ナツコは、小説家を目指す大学生。ある日、彼女は叔母から”カリスマピクニック”という話題のおしゃべりサイトを教えられる。ナツコは興味津々でアクセスしてみると、そこには10万人を超える人々が集う大規模なトピックがあった。

「絶対行きたい!」ナツコは早速参加したいと思ったが、彼女のような引っ込み思案な性格では、そんな人込みに足を運ぶことはできない。そこで彼女は、一筆書きで”カリスマピクニック”の文字を書いた本を作り、それを広げた上で、一人でピクニック気分を楽しもうと決意する。

そんなある日、ナツコは一人で川辺に来て、本を見つめていると、向かい側でスキーターをしている男性・岡元徹が彼女に声をかけた。「それカリスマピクニックの本ですか?」と。岡元はナツコに話しかけると、すっかり仲良くなって、彼女をスキーターに誘った。

岡元が招待する映画館、運河散歩、おしゃべりカフェ。次々にアイデアを出してくれる彼に、ナツコは次第に惹かれていく。しかし、やがてナツコは彼の正体が探偵であることを知り、彼女に接近したのは、”カリスマピクニック”で事件があったからだという。ナツコは岡元の依頼で彼を手伝い、事件を解決する。

岡元は、ナツコに自分の心を打ち明け、告白する。それから二人は本当の意味で、素晴らしいピクニックを楽しむことができた。

 

【感想】

ちくわ様自己採点

感動的:6

笑える:2

悲しい:3

夢がある:8

怖さ:3

合計点:22

物語はラブロマンス系で、風変わりなサイト”カリスマピクニック”にキーポイントを置いて書かれています。そして、半ばストーカーともとれる岡元徹との出会いをきっかけに、物語はカリスマピクニックで募った自由奔放な開放感を、徐々に一筋の情熱へと昇華させていきます。

最初はただ自分だけでピクニック気分を味わいたいと願っていたナツコが、岡元と出会い、自分の中での開放感を得たり、また、捜査を通して一歩踏み出すようになる。この変化は、非常に柔らかく描かれています。

岡元側からの告白と、物語の締めくくりでは、カリスマピクニックの開放感と、二人のピクニック気分が一層強く描かれています。素敵な恋物語です。

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