『青春西部戦線異状なし』
主人公の名前は紫雪(しせつ)。
中学生時代に訪れた西部映画祭で、夢中になった西部映画を基に、小説を書き始めた。
ひょんなことから、小説を読んでいた出版社編集者と出会い、デビューすることができた。
しかし、待っていたのは、自分の思い描いたような人気作家としての活動とは全く異なる現実だった。
イベント出演や取材など、忙しい日々を過ごしていた。
そんな中、彼女の代表作である『西部戦線異状なし』の新作を書くことになった。
しかし、頭が働かなくて苦悩する日々が続く。
彼女は小説を書くたびに、西部映画祭で見た風景や人々や音楽を思い出していた。
ある日、散歩していた彼女は、高い木の上に鳥の巣があるのを発見する。
彼女は、観察日記にそのことを書き、帰宅後にノートパソコンの前に座る。
「西部戦線異状なし…」と打ち込む彼女の指が止まる。
そして、彼女は枝を揺らして巣を揺らす葬儀屋たちや、鳥を守ろうとする牧師や町の人々の物語を書き始めた。
そうして新作が完成した。
出版された先は、亜妃県立図書館だった。
彼女はそのことをきっかけに、再び自分の小説を書く楽しみを取り戻した。
彼女の新たな挑戦の章が今始まった。
【感想】
感動的:8 笑える:2 悲しい:3 夢がある:10 怖さ:1
合計点:24
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