『電話占いで昔の恋人と再会した話』
主人公の山岸(やまぎし)は、数年前に恋人と破局し、その後何度も出会ったり、告白されたりしても心に傷が残っていた。しかし、ある日、友人の勧めもあって電話占いを試みることにした。そこで出逢った占い師TOIKO(トイコ)は山岸の過去の恋愛に精通しており、驚異的な正確さで彼女の人生を占ってくれた。
しかし、その回りくどい話法と小気味いい喋り方に、山岸は占い師としてより悪質な詐欺師のように感じてしまう。それでも恋人との思い出を振り返る度に、トイコの事が忘れられなくなってしまっていた。
そこで山岸は再度トイコに連絡を取る。トイコは拝啓(はいけい)をお受けし、山岸の仕事と生活環境、性格などから恋愛を成就させる秘策を考案してくれる。山岸はそれに従い、アドバイスを実行し始める。
数週間後、山岸は恋人と偶然の再会を果たすことができた。しかしその時、驚くべき事実が山岸の前に現れる。あのトイコこそが、彼女が恋していたあの時の恋人だったのだ。山岸は両手に手にいれることができたのだが、占い師としてヤラセなど無く、本当に彼女を救ってくれたのが恋人であったとということにようやく気づく。
■この小説のちくわ様自己採点 感動的:5 笑える:1 悲しい:3 夢がある:5 怖さ:0. 合計点:14
第415回|twitterトレンド
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