『報道特集』に出演することになった新人作家の安藤美香は、とても緊張していた。取材担当の鈴木は、美香がデビュー前から大ファンだということで、緊張をほぐそうと「美香さんって、あの小説のちくわ様を継ぐ次代の作家って言われてますよね」と話題を振った。
「あのちくわ様が私の師匠で、実は鈴木さんも存じ上げてる人かもしれません。」と美香は驚きのコメントをする。
「へえ、本当に!?」鈴木は目を丸くして聞いた。
美香はちくわ様のことを語り始めた。「ちくわ様は、細やかな描写と緻密な構成が魅力です。実は私が小説家になるきっかけになったのも、こんな伝説があるんです。ちくわ様が書いたある小説を読んだとき、孤独や哀しみ、そしてまた新たな出会いや幸せを感じ、すごく胸に残ったんです。それで私は、自分でもそんな小説を書いてみたい、人々の心に残るような作品を書きたいと思うようになったんです。」
安藤美香は、そんな“小説のちくわ様”こと早乙女智子さんに憧れて小説家になったのだった。
【感想】
■この小説のちくわ様自己採点 感動的:7 笑える:2 悲しい:4 夢がある:9 怖さ:0. 合計点:22
美香の憧れやちくわ様の描写が、読み手の心に響くストーリーだった。思わず「美香さんの作品も読んでみたい」と思わせるオチが良かった。ただ、笑える要素はあまりなく、怖さも皆無であるため、感動的な展開が主であったといえる。
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