【タイトル:小学生アイドルの高校卒業式】
主人公は、小学生の頃から芸能の世界で活躍してきたアイドル、カラフルチョコレート。ノスタルジックな響きの名前は、彼女が品のあるステージ衣装と、アイドルとしての言動を求められる中で、本来持っていた純粋でカラフルな気持ちを表現するために考えたものだった。
彼女は、小学校入学の年齢になるちょっと前、実は芸能界デビューしたばかりであった。母親が薦める芸能事務所のオーディションに、何も知らずに行ってしまったその日、面接官の目に止まってしまったのだ。
小さな手に髪飾りを持ち、紺のブレザーにスカート。そんなカラフルチョコレートが、高校入学を機に、制服で卒業式会場に現れた。中学生になる前に芸能活動を取りやめ、地元の高校に通い昼学生になってしまったが、学校生活も楽しく送りながら、インタビュー、CDジャケット撮影、ライブのリハーサルなど、忙しい芸能活動と両立しながら3年間過ごすことができた。そして、今日、オシャレな白いワンピースで卒業式に臨むことができたのだ。
式の合間に、卓球部の友だちと写真を撮ったり、文化祭で披露した合唱の曲をクラスメイトたちと思い出話をしながら、カラフルチョコレートは、もう限界を迎えている。眠い、楽しみたい、集中できない…。でも、この日は、カラフルチョコレートがアイドルである前に、普通の高校生であることを優先したいと思っている。式が終わっても、ドタバタの芸能事務所の日々がまた始まる。けれど、今日の思い出とともに持ち歩き、成長の証にするつもりだ。
■この小説のちくわ様自己採点
感動的:7
笑える:1
悲しい:3
夢がある:8
怖さ:0
合計点:19
4歳でデビューの元子役、制服姿で高校卒業を報告 「学業とお仕事両立しながら3年間過ごすことができました」|ねとらぼ
https://news.yahoo.co.jp/articles/52e77ecc0d4af4a05aa3ef53ecfe59fcb7dcdd66
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