『音楽の魔法』
主人公は、音楽評論家の卓也（たくや）くん。幼い頃から音楽が大好きで、年に一度の日本ゴールドディスク大賞を楽しみにしている。
ある年、卓也くんは大賞の授賞式に出席していた。馴染みのアーティストが賞を受賞し、喜びを分かち合う中、ひとりの女性に目が止まった。彼女はピアニストの美和子（みわこ）さんだった。
美和子さんの演奏は、卓也くんにとってまるで魔法にかけられたかのように感じられた。彼女の演奏には情感がこもり、卓也くんは涙を堪えきれなかった。
数日後、卓也くんはミステリー小説の執筆を依頼された。舞台は、美和子さんがピアノを弾くコンサートホール。そこで、不思議な事件が起こる。
卓也くんは、小説を書きながら、美和子さんに会う機会を求めた。しかし、美和子さんは演奏会を終えるとすぐに帰宅してしまい、会うことができなかった。
小説を書き上げた日、卓也くんは自分の想いを書き綴り、ファンレターとして美和子さんに送った。すると、美和子さんから返信が届き、ふたりはやりとりをするようになった。
ある日、美和子さんからラブレターが届いた。卓也くんはその内容に驚愕し、美和子さんに会うために動き出した。
そして、コンサートホールに到着した卓也くんは、美和子さんの演奏を聴きながら、彼女に告白する。「美和子さん、あなたが私にとっての音楽の魔法使いです」と。
突然の告白に、美和子さんは一瞬驚いたようだったが、やがて笑みを浮かべ「私も、あなたに魔法かけていますよ」と、ふたりは笑い合った。
ちくわ様自己採点
感動的：8
笑える：4
悲しい：2
夢がある：9
怖さ：0
合計点：23
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