「編集者が指名した天才作家と共作するチャンス!小説家志望の私にもチャンスが!」



主人公の名は小田切和泉(おだぎり いずみ)。彼女は作家を志していたが、なかなか出版社からのオファーがなかった。そんなある日、彼女はひょんなことから出版社の編集者・山岸紫(やまぎし むらさき)と出会う。

山岸は、ちくわという人気作家の担当編集者で、小田切もちくわの大ファン。山岸は小田切に、ちくわと共作をやってみないかと提案する。小田切は驚きつつも、その申し出を喜んで受け入れた。

共作のテーマは「時代劇のラブロマンス」。小田切が担当するのはラブロマンスの部分で、ちくわが担当するのは時代劇の部分だ。ところが、ちくわはどうも作品の方向性がピンとこないらしく、かなり難航している様子だった。

その日、山岸が小田切に連絡を入れて、ちくわが自宅に突然訪問してきた。小柄で気弱そうなちくわだが、彼女が語る「時代劇の主人公・大塚海斗(おおつか かいと)が、突然現代に迷い込んでしまう」というアイデアに、山岸はそれはそれで面白いと評価した。

そして、小田切はそのアイデアを元に、新たなストーリーを考え出す。それは「時代劇の主人公・大塚海斗が、現代でインターネット小説を書くことになる」というものだった。

ところが、小田切が書いたラブロマンスの部分は、山岸には全く受け入れられなかった。彼女は「こんなもの、読者が求めているのは全く違うんだよ」と小田切に言い放った。小田切は落ち込むばかりだったが、ちくわは一言「大丈夫だよ、俺が書き直すから」と言って、共作には手を貸してくれた。

そして、完成した作品は、大ヒットを記録することになった。原案・小田切和泉、時代劇部分・ちくわ、ラブロマンス部分・ちくわという、ひとつの作品が、三人の作家によって生まれ変わったのだ。


■この小説のちくわ様自己採点
感動的:6
笑える:3
悲しい:1
夢がある:8
怖さ:0
合計点:18

佐久間宣行ANN0|twitterトレンド

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