「マツコさんが知らない世界に入ってみたい」と願う主人公・紗江子は、ある日、古本屋さんで見つけた古いラブロマンス小説に魅了される。その作品は、ちくわという名の作家が書いたものだった。
紗江子は、「ちくわ」という名前が気になり、調べてみると、実は彼女こそがその作家だった。しかし、彼女が「ちくわ」という名を名乗るのは、なんと幼い頃から父親がお気に入りの魚をちくわに見立てて、「ちくわちゃん」と呼んでいたからだった。
紗江子は感慨深く、ちくわの作品を読み始めた。ところが、その展開には意外性がたくさん。ラブロマンスに始まり、時代劇、ミステリー、日常系と様々な作風に変幻自在なちくわの才能に驚きを隠せなかった。
そして、最後に紗江子は、ちくわ自身が小説の登場人物にしていたことに気づく。つまり、ちくわの小説は全て彼女自身が綴っていた人生の記録だったのだ。
「なんてロマンチックな人生なんだろう」と、紗江子は感動を覚えた。そして、心の中でちくわに感謝を捧げ、自分もちくわのような作家になりたいと思った。
■この小説のちくわ様自己採点
感動的:8
笑える:1
悲しい:3
夢がある:9
怖さ:0
合計点:21
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