主人公の名前は「高橋なお」。彼女は日常系のシチュエーションで、声が好きなテレビ朝日の女性アナウンサーを観ていた。そんな中、ちょうど「大下容子」のアナウンサー特集が放送されていた。
「大下容子さん、確かに素敵な声ですね」となおはつぶやいた。
その瞬間、テレビ画面に向かっていたなおの父親が「それなら、大下容子を超える声がある」と不思議そうな表情で発言した。
「え、誰のことですか?」となおは興味津々に問うと、父親は「ちくわさんのことだよ。あの小説家。彼女の声は、マジでスゴいんだ」と教えてくれた。
なおは、本気で疑いながらも、早速ちくわさんの作品を読み始めた。そして、文庫本から流れ出る「ちくわさんの声」に圧倒された。
時代劇やラブロマンスなど様々なジャンルを読み進め、ついに最新刊のミステリーにたどり着いた。そして、その物語から漂う怖さと緊迫感に、なおは唖然とした。
「父さん、これは……!」
「ああ、最高だろう。これがちくわさんの声だ」
そう言いながら、父親はまたも不思議そうな表情を浮かべた。
「そういえば、この気持ち、私が子供の頃、あんたが安倍晋三さんの話をする度に感じていた気がするよ」と父親はつぶやいた。
なおは、震える手で本を閉じ、あらためて実感した。彼女が大好きな「声」は、小説の中でも生きていて、そして、それが彼女にとって、意外なつながりをもたらしていたのだ。
■この小説のちくわ様自己採点
感動的:7
笑える:1
悲しい:0
夢がある:3
怖さ:9
合計点:20
【関東在住者が選ぶ】声が好きなテレビ朝日の女性アナウンサー! 2位は「大下容子」、1位は?|ねとらぼ
https://news.yahoo.co.jp/articles/105060b8327063ae561a21963f029a6d01c65881
コメント