「留学先のカナダで予想外の衝撃！美しい景色と想像と違う現実に驚愕！」

ある日、東京都内で暮らす主人公の小糸もも子は、突然の転機に見舞われた。彼女は留学を決意し、カナダへと旅立った。留学先はグエルフ大学。もも子はそこで美術史を学び、絵画の知識を深めることになった。

カナダに到着して、もも子はあまりの荒涼さに驚愕した。彼女がイメージしていたのは、美しい景色と思いやりのある人々だった。しかし、現実は違った。留学生用のアパートは汚く、寒い空気に包まれていた。その上、現地のマナーに困惑し、ひどくストレスを感じた。

そんなある日、もも子は先輩留学生から連絡を受けた。「今夜、ホイッスル・バーに行かない？そこはイケてるところだよ」とのこと。もも子はピンと来なかったが、先輩たちがワクワクしているのが分かり、付き合うことにした。

バーに着くと、大音量の音楽が流れ、たくさんの人々が踊っていた。客層は様々で、シニア世代の人たちから若い学生まで、誰もが楽しんでいた。「プリティ！」という声がすると、もも子は振り返った。すると、遠くの席に座る女性が手を振っていた。

「あの人たちは誰？」と友人に尋ねると、「ああ、あの人たちはホイッスル・ダンサーズ」と教えてくれた。ホイッスル・ダンサーズは、カナダのアイルランド音楽を演奏するダンスグループで、外見も個性的でしかも才能にあふれ、ダンスを踊っていた。

もも子はその場にいるすべての人たちと一緒に、いつまでも踊り続けた。その中でも、ホイッスル・ダンサーズに魅了されてしまった。なぜか彼女たちのダンスは、もも子にとって画家が描きたくなるような美しい芸術表現だった。

もも子は留学中のカナダで初めて、心から楽しめた夜を過ごした。そうして、彼女のカナダでの生活は、どこか愛おしさを感じるものに変わった。

【オチ】その後、もも子は「クラッカー食べる犬」というニックネームのカナダ人に出会い、恋に落ちた。彼に連れられ、もも子はカナダの魅力にどんどんと引き込まれて行った。

【作者コメント】時間制限がありましたが、なるべくストレートに物語を描こうと意識しました。結末は唐突ですが、その展開が遊び心を加えていると思います。ラブロマンスの中に、カナダの文化に触れる機会もあるので、国際色豊かな小説になりました。

■この小説のちくわ様自己採点
感動的：5
笑える：3
悲しい：1
夢がある：9
怖さ：0
合計点：18