「運命の出会いから始まる、パン職人と小説家のリアルなラブストーリー!」

「ベンゼマ、か…」俊足の名選手の名前が流れるテレビに、呟くようにつぶやいた主人公の名前は伊吹。彼は学生時代に野球部でエースを務めていたが、今は駅前のパン屋でパン職人として働いている。

ある日、伊吹はパンを買いに来た美女・若林しずかと偶然出会う。彼女は小説家を目指していることを伊吹に明かすが、彼女はリアルな話のエッセンスがつかめず、悩んでいた。

伊吹はそんな彼女のために、自分が何となく浮かんだ物語を話すことにする。それはフランスの香りの効いたスポーツ界での物語だった。モチベーションの高い若き天才サッカー選手・ベンゼマが、大会直前で不祥事を起こしてしまう。それに対して、彼がどう立ち向かっていくのか…。

しずかは思わず聞き入ってしまう。そして、彼女が話を続ける限り、伊吹はひとつずつ彼女の話の中に取り入れていく。

二人で考え出した完成度の高い小説は、書店に並ぶことに。そして、先日、小説大賞にノミネートされたという手紙が手元に届く。

伊吹としずかは、その手紙を手に、笑い合っていた。

■この小説のちくわ様自己採点
感動的:8
笑える:7
悲しい:2
夢がある:10
怖さ:0
合計点:27

ベンゼマ|twitterトレンド

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