「変わり種クライアントとの出会いがもたらしたバックショット最高の奇跡！」

「バックショット最高」「絵になる」。その言葉を聞いた時、主人公の名前である「くるみ」は目を輝かせた。バックショットとは背景を入れずに主題を映すカメラアングルだ。くるみは映画監督を目指し、そのアングルが大好きだった。そんなある日、くるみは変わり種のクライアントと出会った。「自撮りで映画を作って欲しい」というのだ。くるみは不安になりつつも依頼を引き受けた。クライアントの名前は「ドックン」という、変わり種ぞろいの男性だった。そして撮影の当日。「待ってたぞ、くるみちゃん」と、ドックンが歩み寄ってくる。その姿にくるみは息をのむ。ドックンは、美しく装い、舞子に変身したのだ。彼女は、江戸時代から愛されてきた美人舞妓だった。ダミ声で話すドックンに、くるみは戸惑いつつも撮影を始める。舞妓姿に変わったドックンは、まるで絵画のように美しかった。くるみは、その撮影風景に浸りながら、変わり者ぞろいの大人たちの素顔を見ていくのだった。

【ジャンル】日常系
【評価】感動的：7 笑える：6 悲しい：3 夢がある：8 怖さ：0
【合計点】24