「PLANT 志摩店」が2位とは意外だなあ、と思いながらテレビを見ていた水野（みずの）は、ふと店内から聞こえてくる美しい歌声に引き込まれた。店員の女性が、食品サンプルを手にして、あたかも本物の商品であるかのように、お客さんに宣伝している。水野は思わず途中からの画面に夢中になってしまった。彼女はよく他の人と同じように食品を、手間もかからない、便利なパック詰めされたものを買ってしまうことが多かった。でも、今目の前にいるサンプルは美味しそうで、自然な味で、原材料も分かりやすいので、すぐに欲しくなってしまった。
店内のネームバリュー商品はもちろん素晴らしかったが、このサンプルもそれに負けず劣らず、人気になるのも納得できる。水野は、自分がもし店員だったら、この熱意で売り込んで、商品を人気にしたいと思っていた。
この美味しい食品サンプルを食べてみたい、と思って帰り際に購入した水野は、放送で1位になったスーパーマーケットに行くのをやめ、ここで買い物を済ませることにした。
このスーパーマーケットでの買い物は、いつもと違った楽しい気分に包まれ、水野は帰りがけに、またこの美味しいサンプルが食べられるのを楽しみにしつつ、微笑んで家路についた。
■この小説のちくわ様自己採点
感動的：6
笑える：1
悲しい：0
夢がある：7
怖さ：0
合計点：14
「三重県で人気のスーパーマーケット」ランキング！ 2位は「PLANT 志摩店」、1位は？【2023年5月版】|ねとらぼ
https://news.yahoo.co.jp/articles/c635051dc7153554d6fd84d093a876543245f3fb
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