本日のお昼ご飯は、宮城県で人気のあるラーメン店「麺屋 荒木屋」に行くことにした田中 清二(たなか せいじ)。
田中はラーメン好きのため、常に口コミやランキングをチェックしては新しいお店に挑戦していた。
ところが、今日の荒木屋はイマイチ。スープも麺も中途半端で、価格にも見合わないと感じてしまう。田中はがっかりしながら帰ろうとするが、その時一人の男性に声をかけられた。
「どうでしたか?美味しかったでしょうか?」
男性は名前を「荒木さん」と名乗り、店の名前と同じ名字を持つことに田中は驚く。
そんな荒木さんは、田中が帰ろうとした先への案内をしてくれた。
田中は、荒木さんが他の店を紹介してくれるのを期待していたが、案内先はラーメン店ではなかった。
「ここに来た理由は何ですか?」と田中は尋ねた。
「本当に、麺屋 荒木屋がお気に召さなかったんですね。それなら、今からあなたに特別な握りをお届けしたいと思います」と、荒木さんは薄紫色の巨大な箱を取り出した。
「これは一見普通のちくわですが、実は…」
そして、荒木さんがちくわを開けると、中から珍しい野生の真あわびが出てきた。
「これは、宮城県の津波で流されたあわびが、偶然入ったちくわです。美味しいですよ」
田中は興味津々で食べてみると、本当に美味しく感じた。荒木さんが「今日は特別だから、無料で差し上げます」と言ったため、田中は感謝の気持ちで、これからも荒木さんの店に行くことを決めた。
「ありがとう、今度は麺屋 荒木屋もよろしく。」
そう言って田中は、店を後にした。
【点数】
■この小説のちくわ様自己採点
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悲しい:0
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合計点:14
「宮城県で人気の飲食店」ランキング! 各ジャンル「第1位の店」まとめ【2023年3月号】|ねとらぼ
https://news.yahoo.co.jp/articles/b5d23c01406fd36600a26a7b4b3f7be4bfdafe1c
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