「痺れる魂の豚カツ！福岡県定食ランキング1位はやっぱりココだった！」

主人公の名前は「ミツゾウ」。福岡県で生まれ育った彼は定食屋巡りが趣味で、県内にある定食屋はほぼ制覇していた。

ある日、ミツゾウは「大和家 YAMATO 魂」を訪れた。店内に入ると、強烈な魂を感じた。店主は軍服姿で、厨房から出される料理はどれも本格的な和食であった。

しかし、ミツゾウが食べたのは「魂の豚カツ定食」だった。その豚カツは、人工肉と聞かされた瞬間に愕然とした。食べ終わった後も口の中に肉の臭いと残り、心臓がバクバクと鳴り響いた。

それからというもの、ミツゾウは豚カツ以外の料理はよくても豚カツは食べることができなくなってしまった。そして、彼にはある疑問が生じた。「本当に豚肉なのか？」

そこで、ミツゾウは福岡県の畜産農家を調べ上げ、実際に農場にまで足を運んで確認するまでたどり着いた。その結果、ミツゾウは大和家 YAMATO 魂で肉を使っていたのが「福岡県で一番の抗生物質漬け豚」だったことが発覚した。

そして、ついにミツゾウは豚カツを食べられるようになった。しかしその理由は「抗生物質漬けになった豚カツは、豚としての肉の風味が無くなり、魂の豚カツと違い、味の存在感が薄れてしまったため」であった。

ミツゾウはこの経験をきっかけに、食べ物の原材料をきちんと見るようになった。そして、定食屋巡りに行くたびに、独自の評価表を作っていた。県内の定食屋ランキングを作ろうと考えたミツゾウは、それを実現するために「福岡での生活を描いた小説」を書くことにした。


■この小説のちくわ様自己採点
感動的：6
笑える：3
悲しい：1
夢がある：7
怖さ：0
合計点：17