【感動のシュー！京都No.1のスイーツ店「Patisserie 18 ALTON」に行ってみた】

「京都府で人気のケーキ」ランキング！　2位は「Patisserie 18 ALTON」、1位は？【2023年6月版】

主人公、田中風太郎は京都市出身の小説家で、毎週末は昼から夕方にかけて、京都のカフェやスイーツ店を巡りながら小説のヒントを探している。

ある日、田中は「Patisserie 18 ALTON」のシュークリームに魅了され、2位にランクインされた理由について考え込んでいた。

そんな中、偶然通りかかったおばあさんから「もし食べたいケーキがあったら、あの店に頼んでみたら？」と声をかけられる。

「あの店」とは、普段は誰も注目しないような小さな洋菓子店だった。店名は「どこでも天国」。

田中は怪訝な気持ちで注文すると、少しふっくらとした白いスポンジと、まるで空に浮かんでいるかのような真っ白なクリームがのったケーキを受け取った。

いざ味わってみると、口の中でふわりととけるスポンジと、あまり甘すぎないクリームのバランスが抜群で、「どこでも天国」に感動した田中は、店主に店名の由来を尋ねると、店主は苦笑いしながら「この店は、お客様が本当に幸せになれる場所を目指しています」と答えた。

次の日、田中は「どこでも天国」の前を通り過ぎたところで、「こら風太郎、あの店のケーキはもう食べたのか？」という父の声が聞こえた。

「お父さんが知ってたの？」と驚く田中に、父は「うん、ずっと前に一回だけ行った。お前、あの店のケーキが人気になったら困っちゃうよ」と忠告するのだった。

実は、「どこでも天国」は、30年以上前に京都市内で人気を博した「しまった、シャーロック!」という洋菓子店で、当時の店主が「どこでも天国」という名前で再オープンしたものだったのである。

田中は、その日以来、「どこでも天国」で毎週1回のペースでケーキを食べるようになり、あわよくばネタにできないかと企んでいた。

ある日、田中は帰り道で、一人の女性が泣きながら地面にかがんでいるのを見かけた。

やさしく声をかけると、女性は自分の誕生日に彼氏からもらったはずのケーキを、飲み会で知らない男に持って行かれてしまったと訴え、田中は口の中でピッと、ひらめいた。

女性を店に誘い、「どこでも天国」の店主に事情を説明。無事にケーキを手に入れた女性は、涙ながらに感謝の言葉を口にした。

その後、田中は「どこでも天国」で培われた、人々を幸せにさせる力を小説に書き上げ、世間に広めた。

そして、「Patisserie 18 ALTON」に続く、京都府で圧倒的人気を誇る洋菓子店として、「どこでも天国」の名が上がったのだった。

「どこでも天国」という名は、風太郎の小説のヒントにもなり、人々の幸せを考える際に欠かせない言葉となった。

■この小説のちくわ様自己採点
感動的：8
笑える：2
悲しい：2
夢がある：9
怖さ：0
合計点：21