「異世界ロマンスでも燃える！　大阪府の自慢ナンバープレート4選が神すぎる！」

「ナンバープレートで自慢？　それって恥ずかしくない？」──清水純子はトラックの運転手で、ジャックという名前の同僚にブツブツ言っていた。そんな彼女の脇を、何台もの車がすり抜けていく。大阪府の道路は、いつも混み合っている。

「いや、ホントにすごいナンバープレートがあんねん。一回見たら、忘れられへんくなってさ。」──ジャックは運転手歴一年目だが、一度も見たことのないナンバープレートを話題に出した。

清水は首をかしげながら、話を聞き出した。

「どんなのなの？教えてよ！」

「ほな、こう見て？『か、は、い、し、い』って書いてあるんだけど。読んでみ。」──ジャックが言うと、清水は発音してみる。

「か、は、い、し、い？そんな読み方あるんだ？」──彼女は興味津々で、車を運転しながら話を聞き続けた。

ジャックはニヤリと笑って、ナンバープレートを見せた。

「違うんだよ。数字に変えて読んでみ。」

清水は驚いた表情を浮かべながら、ナンバープレートを見つめた。そこに書かれた数字は「42849」。

「あ、42849か！？」──彼女が叫びながら、ジャックはニヤリと笑う。

「そうそう！44389も忘れないでよ！これもすごいんだから！」

清水は、どんどん話に引き込まれていく。そして、数時間後。

「ねえ、ジャック。44389って、何がすごいんだっけ？」

「あれ？君、もう忘れちゃったの？」──ジャックは笑い出した。

しかし、彼が答えようとしたその瞬間。突然の大雨が空を覆った。

「やばい、これ、台風来てるんじゃないか！？」──ジャックが叫ぶ。それでも、清水はナンバープレートのことを考えていた。

「そういえば、もう1つナンバープレートがあってさ。『い、さ、い、ろ、う』！」

ジャックは目を丸くした。

「それって、？」

「56650。ホントにすごいナンバープレートだって！」──清水はニコニコしながら、番号を発音した。

ジャックは再び笑い出した。しかし、彼は気づかなかった。清水が、もう1つナンバープレートを思い出したことを。『ち、く、わ』と書かれた、彼女の友達の車に付いていた、本物の特注ナンバープレートを。

【ちくわ様自己採点】
感動的：5
笑える：10
悲しい：0
夢がある：3
怖さ：0
合計点：18