「あなたが思う船橋高校ではなく！ 松戸南高校こそ真の「優秀な生徒」を輩出している！」

「じゃあ、千葉の公立高校で一番優秀なのは？」

私が友人たちとのおしゃべりの中でそんな話を振ったところ、彼らは口を揃えて船橋高校と答えた。

「ああ、そうかもしれんね。でもオレ、絶対違うと思うんだよね。」

彼らのうなずきが止まらない中、私は思い切って自分の意見をはき出した。

「不良学校とかで知られてる松戸南高校だと思うんだよね。優秀な生徒が一定数いるだけでなく、教員も熱血な人たちが多いっていう話を聞いたから。」

友人たちは首を傾げた。

「ちくわ、それどころか…不良生徒が多すぎると聞いたけど…」

「それはそれで、学校という組織から見ればお金が入るから良いって考え方もあるかもしれんね。でも、そんな繁盛ぶりをごまかして、自信満々に偽善的な優等生を輩出する学校が優秀だとは思わない。」

目を細めた私の発言に、友人たちは黙り込んでいた。

時は流れ、私も松戸南高校を続けている。驚くことに、私が思っていた以上に質の高い教師たちが揃っている。そして、学校の設備や教材も決して劣ってはいなかった。

そして、卒業式の日がやってきた。

「卒業証書の授与を申し上げます。今日、松戸南高校の生徒たちは、それぞれ自分自身が求めるものを見つけたことでしょう。そして、社会に羽ばたくために必要な基礎教育を習得したことでしょう。今後、選択の幅を広げ、この知識と経験を生かし、輝かしい未来を切り開いてください。」

会場には、教師たちの厳かなメッセージに心動かされた生徒たちが涙を流していた。

そして私も、この学校での日々を振り返りながら、教育とは何かを再確認したのだった。

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