【PayPayフリマにグッズ交換機能が話題！注目作家・ちくわ様も驚くアイドルグッズ交換の世界】

「PayPayフリマでグッズ交換ができるって知ってる？」仕事中の昼休み、同僚の紗和香が話しかけてきた。昨日のニュースでも扱われていたそうだ。なんでも、ランダムで封入されたグッズを、匿名の相手と交換することができるっていう。特に、アイドルグッズに熱中している若い女性たちから注目を集めているとか。

「ふ～ん、そんなもんか。誰が何と交換するかなんてもちろん分からないから、なんの面白みがあるんだろう？」ちくわは興味を示さなかった。

「でも、推しの運命的な出会いがあるかもしれないじゃない。その相手に出会うために、何度も交換してる女の子もいるんだよ。もしかしたら、私がその美少年に出会えるかもしれないって、ドキドキしてる人もいると思うんだ。」

「美少年？　さやかちゃん、もしかして、あなた、男の人に興味ないでしょ？」

「そ、そんなの関係ないでしょうが！　私だって、推しに恋しちゃいそうなくらい、心ときめかせてるんだもの。ちくわさんも、孤独のあまり、何か恋しちゃうような経験、あります？」

いや、ちくわにはそんな経験はない。だけど、いい小説を書くためには、人間の感情を深く理解する必要がある。自分が誰かに求められたとしたら、どうするだろう？　ちくわは心の中で考えた。

後日談として、ちくわはグッズ交換に参加した。ブランド物のバッグを手に入れ、おまけでついてきたアイドルグッズを出品したら、一瞬で交換申し込みが殺到した。その中に、匿名の男性からの申し込みがあった。内容は、アイドルグッズとは直接関係ないものだった。

「プロポーズは思いつくものではない。でも、相手を愛する気持ちは、時にどうにかなってしまうものだ。あなたを好きで、どうにかなってしまった私は、この手紙を書いています。もしよろしければ、僕たち、交換してみませんか？」

それから、ちくわの人生には新しいページが切り開かれた。2人は、グッズ交換を通じて出会った。そんな風変わりな方法で、愛が生まれたのだった。

■この小説のちくわ様自己採点
感動的：6
笑える：1
悲しい：3
夢がある：10
怖さ：0
合計点：20