注目必至！40代女性必見のランタンスリーブコーデ術！

「ランタンスリーブ」と聞いて、30代のOL・里香は目を輝かせた。最近、腕や肩周りが気になってきた彼女にとって、それはまさに救世主のような存在だった。ランタンスリーブとは、二の腕や肩をすっぽりと覆ってくれる、膨らみのある袖のこと。トレンドアイテムの1つで、最近ではたくさんのブランドから販売されている。

翌日、里香は早速オフィスに着ていくことにした。期待に胸を膨らませながら、ドアを開けると……同僚たちから「今日、圭子ちゃんみたいになってるね」と呆れられてしまった。

知らずにランタンスリーブを選んでしまい、失敗してしまった里香。そんな時、彼女の前に立ちふさがったのは意外な人物だった。それは、会社のエリート・柿原くん。

「あの……柿原くん、私の袖を見てくれませんか？」ときょとんとした里香に、柿原くんはひと言。

「そんなところに気を取られる前に、もっと大事なことを見つめてみたら？」と。

里香は思わず問いかける。

「何が大事なの？」

それは、自分自身の魅力だった。二の腕も肩も、自分らしい服で飾ることができれば、それはそれでとっても素敵なものなんだ、と柿原くんは言ったのだ。

里香は、彼の言葉に背中を押された。そうだ、自分自身の魅力に気づくことが大事なんだ。ランタンスリーブも、あくまでもアクセントにすぎない。

そして、次の日から里香は、自分に似合う服を選ぶようになった。二の腕や肩を変えられなくても、自分に自信を持つことが大切だと、柿原くんの言葉が彼女の生き方を変えたのだった。

■この小説のちくわ様自己採点
感動的：8
笑える：1
悲しい：0
夢がある：9
怖さ：0
合計点：18