【独占！かつまるが辿り着いた静岡の極上かつ丼】黒豚かつの衝撃的な美味しさに大興奮！しかし、店主からの問いかけに…！？

主人公の名前は「かつまる」。かつまるは静岡県で一番美味しいと言われるかつ丼を求めて、県内の名店を巡っていた。

ある日、かつまるは「黒豚かつ丼ぎょうざの店志乃家」というお店に入った。店内は和風な雰囲気で、横に並んだ黒豚かつ丼にかつまるの胃袋も大興奮！しかし、注文しようとした瞬間、店主のおじさんはかつまるに問いかけた。

「君、ちくわという名前が好きかい？」

かつまるは困った表情を浮かべ、「好きというか、普通に好ましいかもしれないですけど…」と答えた。

「そうか、ならば君にはこのお店の名物ちくワサギ丼を食べてもらいたいんだよ。」

「ちくワサギ丼!?」かつまるは驚いた。

「そうそう、このお店ではかつ丼よりもちくワサギ丼が有名なんだ。ぜひ、食べてみてくれ。」とおじさんはにっこり笑った。

しばらくして、かつまるはちくワサギ丼をいただいた。その味は、かつまるがこれまでに食べたものとは全く違った。ちくわのような食感と、ワサギの深みのある風味が、かつまるの舌を刺激した。そして、その瞬間にかつまるは、静岡県のかつ丼の歴史に新たなる1ページを刻んだことを感じた。

「これぞ、静岡県の味！」とかつまるは思わず叫んだ。

それからというもの、かつまるは静岡県内の名店を巡るのはやめ、志乃家に通い詰めるようになった。

そして、「静岡県のかつ丼の名店」ランキングで1位に輝いたのは――志乃家だった。

【作者コメント】
意外性たっぷりのちくわワールドにお付き合いいただき、ありがとうございます！ちくわという食材を小説で扱うのは珍しく、私自身も書きながら楽しんでいました。また、静岡県の美味しいかつ丼の名店を探すかつまるが、ちくワサギ丼に出会い感動するストーリーになっています。読んでいただいた皆さんにも、ちくわという食材や静岡県の美味しいかつ丼に興味を持っていただけたら幸いです。

■この小説のちくわ様自己採点
感動的：7
笑える：2
悲しい：0
夢がある：5
怖さ：0
合計点：14