「小学校用務員のために！高校生が手掛けた寄付募集が話題沸騰！驚きの集まった金額とは！」

高校一年生の主人公、岡部和也（おかべかずや）は、地元の小学校の用務員さん、横山さんの通勤用車が壊れたため、徒歩で2時間もかけて学校まで通勤しているのを知った。困った和也は、横山さんのために新しい車を買いたいと思い、学校で寄付募集をすることにした。

学校で寄付を募ること自体は至って順調に進んでいたが、その金額がなんと、1万3000ドル以上も集まってしまい、和也は困惑する。考え事をしながら夜道を歩いていた和也は、山奥の神社に迷い込む。そこで不思議な神様に出会い、「自分が思い描いた幸せと、周りが望んでいる幸せのどちらを選ぶか？」と問われた。

和也が即答したのは、「横山さんに新しい車を買うためにお金を集めることにした幸せ」という答えだった。すると、神様は和也に「それが本当に自分が幸せだと思うことなのか、もう一度よく考えてみるといい」とアドバイスをくれた。

翌日、和也は学校に行く途中、自分が真に幸せだと思うことを考えた。やりたいこと、目指す未来、そんなことをあれこれ思考するうちに、彼にとっての幸せがはっきりと見えてきた。

それは、「小さな本屋を開業し、自分の本が店頭に並べられること」という夢だった。和也は、横山さんには謝りつつも、寄付金を全額返金し、本屋を開くための資金に使うことに決めた。

そして、岡部和也が雄大な夢を追いかけるため、新たな一歩を踏み出そうとした。幸せは、人それぞれであると教えてくれた、山奥の神様に感謝しながら。

■この小説のちくわ様自己採点
感動的：8
笑える：2
悲しい：2
夢がある：10
怖さ：0
合計点：22