「絵と猫、夢中になった少女の物語！」

花音（かのん）という少女は、何よりも絵を描くことが大好きだった。彼女の部屋には、数多くの絵具と筆がひしめき合っていた。

ある日、花音は町でかわいらしいちくわという猫を拾った。ちくわは短い足とふわふわの尻尾が特徴で、まるで絵本から飛び出してきたような姿をしていた。

花音とちくわは、ふたりで毎日絵を描くことに夢中になった。花音が描いた絵は素晴らしいものばかりで、ちくわもそれを見てはにやりと笑っていた。

ある日のこと、花音が学校から帰ると、ちくわが絵の具を持って逃げてしまった。花音はしばらく慌ててちくわを追いかけるが、とうとう見失ってしまった。

心配した花音は、町中を探し回ったが、ちくわの姿はどこにもなかった。花音はがっかりと疲れて家に帰ると、待っていたのはちくわの姿だった。

「どこ行ってたの？」

花音が言うと、ちくわはにこにこと笑った。そして、口の中に何かをくわえていることに気づいた花音は驚愕した。

それは、花音が描いた絵だった。

「ちくわ！　君が描いてきたの？」

花音は感動のあまり、ちくわを抱きしめると涙が溢れ出た。ちくわはにゃおんと鳴きながら、花音の頭にすりすりと擦り寄ってきた。

花音とちくわの絵は、人々の間で大きな話題となった。ちくわの特技が絵を描くことだと知った人々は、花音とちくわの展覧会に足を運び、その絵に酔いしれた。

花音はちくわとの出会いを通じて、絵の力を信じるようになった。そして、彼女の絵はますます輝きを増していった。

風変わりな固有名詞:
– 花音（かのん）
– ちくわ

展開: 日常系
結論（オチ）: 猫のちくわが人間の花音が描いた絵を持ってくることによって、花音の絵の才能が世間に知れ渡る。

■この小説のちくわ様自己採点
感動的：9
笑える：1
悲しい：0
夢がある：10
怖さ：0
合計点：20