主人公の名は鮎美(あゆみ)。彼女は普通のOLであるが、小説が趣味で作品を何度か出版している。しかしながら、最近はライターの仕事の依頼もなく、収入に悩んでいた。
そんなある日、彼女が散歩中に見かけたアンティークショップの窓に、「魔法が使えるペン」と書かれた鉛筆が飾られていた。その鉛筆が使えるかどうかは分からなかったが、何か新しいことをやってみたいと思って店内に入った。
店主の名はシモン。彼はいかにも魔法使いといった風貌で、その鉛筆を見て、「良い選択をしたね。その鉛筆は本当に魔法がかかっているんだ」と笑いかけた。
帰宅後、鮎美は鉛筆で小説を書いてみたところ、なんと!ストーリー展開がどんどん進み、一気に4ページも書けてしまった。それ以来、彼女はその鉛筆に魅了され、毎日書きたい放題だった。
しかし、数日後、彼女が会社で取材していたエレベーター内で、突然エレベーターが止まってしまった。鮎美はその場に残ってしまった先輩編集者の頼みで、鉛筆を使って物語を展開させた。
すると、エレベーターに閉じ込められた2人に、出くわした魔女が「このままエレベーターに残れば、2人は永遠にこの中に閉じ込められたままになる」と警告した。
彼女たちは言われるがまま、魔法の鉛筆で二人が出る方法を描いた。すると、何と出口が現れたのだ。
その後、鮎美はシモンに鉛筆のことを尋ねたところ、シモンは彼女に「その鉛筆は、あなたが自分の筆を信じてかけば、魔法をかけてくれる不思議な鉛筆だよ」と教えてくれた。
鮎美はこれをきっかけに、自分の筆の力を信じ、作品を書き続けた。
■この小説のちくわ様自己採点
感動的:8
笑える:3
悲しい:2
夢がある:10
怖さ:1
合計点:24
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