東京の下町にある古びた図書館で毎日を過ごす、私、ちくわ。周りにある本に包まれながら過ごすことが私の幸せだ。新刊コーナーに足を運ぶと、目にとまった一冊のタイトルがあった。「中日優勝!」。ああ、やっぱり野球もいいな、と思い購入してみることに決めた。
帰り道、公園で休憩していると、ふと本を開いてみると、その本には文字どおり中日が優勝したことが書かれていた!しかも、そのあとのページには私自身が登場する物語が展開されていた。主人公の私は、図書館の本に閉じ込められ、その世界から抜け出すため、中日の優勝が必要だった。
私はどうにかして現実世界に戻る方法を見つけ、中日に祈りを捧げ始めた。そうしているうちに、私の祈りが届いたのか中日は優勝し、私は図書館の世界から解放されたのだった。
この出来事によって、私はスポーツにも興味を持ち、毎日の生活にその熱を注ぐようになった。本に閉じ込められた経験は怪談めいたものだったが、中日の優勝は私にとって生きる希望となった。
■この小説のちくわ様自己採点 感動的:7 笑える:1 悲しい:0 夢がある:9 怖さ:2. 合計点:19
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