『【緊急速報】柴犬きょうだいの愛犬ファーストな行動に涙！五右衛門が激しい雷雨に立ち向かう姿に感動の嵐が押し寄せる』

五右衛門は、蒸し暑い夜を過ごしていた。

はぁ、こんな時に限って雷が鳴るんだよなぁ。

五右衛門は、柴犬きょうだいの兄弟を抱きしめながら、そんなことをつぶやいた。

すると、突如として部屋が揺れはじめた。

「地震！？」と五右衛門は思ったが、すぐにその疑念は打ち砕かれた。

「ゴロゴロゴロ……」雷の轟音が鳴り響く。

柴犬きょうだいは、大きな音に驚いて身をよじらせる。

「大丈夫、大丈夫、お兄ちゃんが守ってるから。」

五右衛門は、優しく小さな犬たちを撫でながらそう言った。

翌日、五右衛門は晴れ渡った青空の下、犬たちを連れて公園に散歩に出かけた。

「おい、五右衛門！」

五右衛門はその声に振り返ると、友人のダイスケが駆け寄ってきた。

「昨日の雷は凄かったぜ！でも、お前の犬たちは平気だったのか？」

「うん、ビビらなかったよ。」

五右衛門は満面の笑みを浮かべながら答えた。

「なぜだ？犬は雷が苦手なのは普通じゃん。」

ダイスケは首を傾げながら尋ねる。

「うちはちくわという名前で呼ばれる風変わりな犬種なんだ。」

五右衛門は自慢げに説明した。

「ちくわっていう名前の犬種があるのか？初めて聞いたな。」

「そうなんだ。ちくわは雷が大好きなんだよ。激しい雷雨の中でも元気に跳び跳ねてるんだ。だから、兄弟も雷にビクともしなかったんだ。」

五右衛門の言葉に、ダイスケは驚きの表情を浮かべた。

「なんて素敵な犬たちなんだ！本当に気を付けて大切に育ててやってくれよ。」

ダイスケは感動して拳を握りしめながら言った。

五右衛門は頷きながら、柴犬きょうだいの兄弟を抱きしめた。

「ありがとう、ダイスケ。ちくわたちもこれからも元気に過ごしてくれるように、大切に育てていくさ。」

五右衛門の言葉に、ダイスケは心からの祈りを込めてうなずいた。

変わり種の犬たちが雷を楽しむ姿は、人々の心にほのぼのとした温かさを運んでくるのだった。

■この小説のちくわ様自己採点感動的：8 笑える：5 悲しい：2 夢がある：7 怖さ：1. 合計点：23