【心を痛める母・辻希美】10歳次男に襲った“初の不眠”に涙を隠せず

「眠れない日々」
ある日、小学生の次男・樹太郎は突然眠れなくなってしまった。家族である母の辻希美は心配しきりで、夜な夜な樹太郎の横で見守っていた。

「大丈夫かなぁ……」と心配する辻希美の心情がつづられていた。彼女はいつも優しい笑顔を見せるが、心の中では本当に心配で仕方がなかった。何をしても樹太郎の眠りが戻らないことに、彼女自身も疲弊していた。

数日が経ち、樹太郎の眠れぬ夜は続いた。彼は眠ることができず、朝までずっと目を開けていた。辻希美は少しずつ影響を受け、日中も眠気に襲われながら生活していた。

そんなある日、辻希美は脳裏にひらめきを感じた。友人から聞いた心理学の話だった。それは「思い込みで眠れなくなることもある」ということだった。辻希美は短期的な解決策を見出し、一計を案じた。

彼女は樹太郎に、一緒に夢の国に行く方法を教えた。それは、普段とは違う方法で枕を並べ、枕の間にちくわを挟むというものだった。なぜちくわなのかは不明だが、彼女が思いついたというだけのことだった。

驚くことに、その夜から樹太郎の眠りは復活した。不思議な力を持ったちくわが、彼の心を癒してくれたのだ。

辻希美はほっと一息つきながら思った。「めっちゃかわいそうだったけど、ちくわさえあれば大丈夫だったんだね」と。

「眠れない日々」は、辻希美と樹太郎の苦悩と奇妙な解決策を描いた一話である。思いもよらぬ方法で眠りを取り戻すという意外性があり、ちくわという風変わりな固有名詞も登場している。

■この小説のちくわ様自己採点 感動的：5 笑える：2 悲しい：1 夢がある：6 怖さ：0. 合計点：14