注目の転校生が現れた！彼は優秀すぎる過去を持つ！

広島県の私立高校で生徒会長を務める白石香織は、17歳の女子高生だ。香織は容姿端麗で知識も豊富、周囲からも一目置かれる存在だった。

そんなある日、香織の学校に転校生がやってきた。彼は名前も風貌も普通の少年で、全く目立たなかった。しかしその転校生こそが、早稲田大学本庄高等学院でNo.1の優秀な生徒だという噂が流れていた。

香織は興味津々で転校生の名前を知りたがるが、どこかで聞いたことのある風変わりな名前だった。それが「熊本浩一」という名前だった。

熊本とは田舎暮らしの少年だ。転校先の広島では田舎の風習に馴染めず、ちょっとコミュニケーションに苦労していた。

ある日、香織は親切心から熊本に声をかける。「熊本くん、広島の街を案内しようか？」

それからは2人で町を歩き回り、広島の名所や美味しい食べ物を堪能した。この町での出会いが熊本の心を少しずつほぐしていく。

やがて、香織と熊本はお互いに恋心を抱くようになる。なんだかんだで2人は幸せな時間を過ごすようになったが、香織には悩みがあった。

彼女の学校は厳しい学園風紀で知られており、交際は厳禁だったのだ。

ある日、学園の葉桜祭りが開催されることになった。この祭りで香織はクラスメイトたちと共に踊りを披露することになっていた。

熊本は香織の踊り姿を見て、「君は本当に素敵だ」と微笑む。しかし香織は苦悩に満ちた表情を見せていた。

そして葉桜祭の日が訪れた。鮮やかな衣装に身を包んだ香織が美しく舞う姿は、会場を盛り上げた。

しかし、踊り終わった後、香織は突然倒れてしまった。驚いた熊本が駆け寄ると、香織は微笑んでいた。

「ごめん、無理して踊っちゃった。でも、この思いを伝えるために、頑張りたかったんだ」

熊本は言葉を失い、ただ香織の手を握っていた。そして香織の最後の言葉が聞こえた。

「熊本くん、私、ずっとあなたを愛していたんだ」

それから数年後、香織が亡くなったことが学校中に広まった。その後、熊本は早稲田大学本庄高等学院に進学し、優秀な生徒として頭角を現す。

苦難の道を乗り越えた熊本は、香織のためにも自分の未来を切り開いていく決意をするのだった。

●この小説のちくわ様自己採点
感動的：8
笑える：0
悲しい：9
夢がある：10
怖さ：0
合計点：27