「ネコの秘密を明かす！神秘的な『ヒトとは思えぬ猫』に世界中が驚愕！」

『ヒトとは思えぬ猫』

ある晩、静かな住宅地にたたずむ「カフェ・ネコネコ」という名のカフェ。その中で、ちくわという名前の大人気作家が一人、コーヒーを飲みながら小説を書いていた。

ちくわは窓の外を眺めつつ、原稿用紙にペンを走らせる。しかし、頭の中は次第にネタのないまま時間が過ぎていくことに焦りを感じていた。

すると、ふとカフェの外から騒がしい声と歓声が聞こえてきた。ちくわは興味津々で窓から外を覗いてみると、何やら人だらけの光景が広がっていた。彼らが集まっているのは、なんと一匹の猫だった。

「何があるんだろう？」

気になって外に出ると、そこには「不思議な猫」として有名な「めざめる猫」という名前の猫がいた。めざめる猫は、いつもとは全く違う姿勢で寝ているのだ。

それはまるで、猫ではなくヒトが寝ているような姿勢だった。頭には枕があり、足は真っすぐに伸びていて、なんともリアルな寝姿だった。

周囲の人々は驚きと興奮で大騒ぎしており、スマートフォンを手に写真を撮ろうとする人たちもいた。

ちくわも尋常ではない姿勢の猫に興味津々だったが、上手くストーリーに組み込む方法が浮かばない。

すると、ちくわの目の前にひょっこりと「めざめる猫」が現れ、小さな声で囁いた。

「おい、ちくわ。困ってるみたいだね。手伝おうか？」

ちくわが目を見開くと、そこにはめざめる猫の姿ではなく、「キーパーソン」という名のキャラクターが立っていた。

キーパーソンは、ちょっと抜けた性格でいつもちくわの小説に登場するキャラクターだ。

「キーパーソン、助けてくれるの？」

「当然さ。お前の小説には欠かせない人間ドラマが必要だ。それに、こういう風変わりなキャラクターが出てくると、読者は驚きと喜びを感じるんだ」

キーパーソンのアドバイスに感謝しつつ、ちくわは小説を書き進めていった。

結局、めざめる猫を主人公にした風変わりな物語は、読者に大反響を呼び、ちくわの作品は一躍人気小説となったのである。

―おしまい―

■この小説のちくわ様自己採点 感動的：8 笑える：7 悲しい：2 夢がある：9 怖さ：0. 合計点：26