【衝撃の猫ハプニング！喫茶店に現れた風変わりな男の物語】

短編小説「スリスリミステリー」

ある晩、池袋の片隅に佇む喫茶店「ネコノス」に、風変わりな固有名詞を持つ主人公・樋口重造が訪れた。彼はちょっと変わった趣味の持ち主で、猫の写真を撮影することが生きがいだった。

その日も彼はカメラを手に、喫茶店内を探索していた。いつものように猫たちの姿を追いかけながら、店内を歩く樋口。すると、突然、一匹の猫が彼の足元にスリスリと擦り寄ってきた。

「おおっ、君は新人のネコちゃんかい。グレースとでも名づけておこう」

樋口がそう呟くと、グレースは小さく鼻息を荒げて喜ぶように見えた。

「さあ、お前さんと記念写真を撮ろうか」

彼はポーズをとるグレースにシャッターを切り、その瞬間、何かが起こった。画面にははっきりと猫の姿が写っていたが、なんと赤ちゃんの手が画面から伸びているではないか！

樋口は驚きのあまりカメラを落としてしまった。店内はざわめき、お客たちが慌てふためいた。

「どうしたんだ！？」

「大丈夫ですか？」

彼らの声が響く中、樋口は赤ちゃんの手を取り上げてみると、その指先にはなめらかな毛が生えているのを見つけた。これは明らかに猫のものだ！

「これは…まさか猫の手が赤ちゃんに移植された…？」

樋口は困惑し、その場に凍りついたまま考え込んでしまった。

結論から言うと、その赤ちゃんは、猫の手が移植されて生まれて来たという驚くべき事実が判明した。何故そんな奇妙なことが起きたのかはいまだに解明されていないが、樋口が発見したこの事実は世界中の注目を浴びた。

そして、この事件をきっかけに、「ネコノス」は世界的に有名な猫カフェになったのである。

■この小説のちくわ様自己採点 感動的：8 笑える：2 悲しい：0 夢がある：10 怖さ：2. 合計点：22