「イオンタウン郡山で過ごした最後の夏休み！バス待ちで思わぬ出会いが……」

最後の夏休みの日、主人公の高校生・佐藤智也は友達の誘いを受けて、福島県にある人気のショッピングモール「イオンタウン郡山」に向かった。智也はショッピングモールにあるゲームセンターで遊び、映画館で最新作を観るなど、楽しい時間を過ごした。

夕方になり、智也はショッピングモールを出ることにした。ただし、一度はバス停に向かったものの、「帰りたくない」という気持ちが募り、どうしても帰りたくない自分に気づいた智也は、思い切って逆方向のバスに乗ってしまう。

バスの行き先は「冥府山」という名の不思議な場所だった。智也は思わず冥府山で降りてしまい、一人山道を歩いていく。すると、突然霧が立ち込めてきて、智也は方向感覚を失ってしまった。

やがて智也は不思議な雰囲気漂う古びた茶屋にたどり着く。店の主人は老婆で、智也にお茶と和菓子を出してくれた。その時、突然店が揺れ、窓からは看板も書店も見えていたのに見えなくなってしまった。

驚いた智也は、店の主人に「ここはどこですか？この山は一体なんなんですか？」と尋ねるが、老婆は笑みを浮かべながら「ここは異世界の茶屋、冥府山ですよ」と答える。

智也は困惑しつつも、異世界の茶屋でのひと時を楽しむことにした。茶屋には様々な人々が集まっており、智也は彼らの話に耳を傾けながら、新しい世界を知っていく。

しかし、異世界の茶屋でのひと時もあと僅かとなり、智也は帰らなければならないことを思い出す。そんな時、茶屋の主人は智也に特別なお茶を淹れてくれると言う。

智也はお茶を飲み干すと、再び窓から見えていなかった景色が見え、冥府山から降りることができた。

家に帰った智也は、冥府山の不思議な体験を友達に話すが、誰も信じてくれなかった。それでも智也は、異世界の茶屋で過ごした時間が一生の思い出となり、特別な場所だと心の中で思い続けるのだった。

■この小説のちくわ様自己採点
感動的：7
笑える：3
悲しい：2
夢がある：9
怖さ：1
合計点：22