「夢見る少女、夜を照らす赤の炎── 烈火駅への旅」

「夢の旅路」
主人公の名前は花子で、彼女は高崎線の中でも特にカッコいいと評判の駅に向かっていた。その駅名は「烈火駅」。花子は幼い頃から烈火駅へ行くことを夢見ていたのだ。なぜなら、この駅の名前はそのまま巨大な赤い火の玉が空から降り注ぐような構想を持たせてくれたからだ。

烈火駅に到着した花子は、その姿に驚愕した。駅舎は夜空を照らすような真っ赤な光に包まれていた。さらに、駅構内には赤い光に反射した鏡が多数配置され、まるで火の海の中にいるかのような感覚を味わわせてくれた。

花子はふと構内の時刻表を見ると、烈火駅から次の駅への最終列車が出発するまでわずか5分しかないことに気づいた。焦ってホームに向かおうとする花子だが、そこには謎の男が立ちはだかっていた。彼の名前は蒼井（あおい）と言い、烈火駅の駅員だという。

蒼井は花子に対して「今夜の最終列車に乗ると、世界が大変なことになる。ただし、それが君の夢なら乗ってみるといい」と言い残し、駅員室へと戻ってしまった。

花子は困惑しながらも、蒼井の言葉に背中を押されたような気がした。彼女は夢の旅路がそこに待っていることを感じていたのだ。決断した花子は最終列車に乗り込み、蒼井の言葉を信じて未知の世界へと飛び立った。

列車が走り出すと、窓の外には壮大な光景が広がっていた。まるで火山の噴火のように赤く染まった景色が目に飛び込んできた。花子は駅名の「烈火」が示す通り、火というエレメントの力強さと美しさを肌で感じることができた。

結局、花子の旅は時間の問題であった。彼女は催眠術にかかっていたのである。最終列車は一定の区間を循環しており、彼女はその乗車を繰り返していた。蒼井の言葉はあくまで花子の夢を刺激するためのものであり、烈火駅そのものもただの架空の存在であった。

花子が覚醒するまでの間、彼女は毎晩夢の旅路へと出かけていくのだった。

【ちくわ様自己採点】
感動的：6
笑える：2
悲しい：1
夢がある：10
怖さ：4
合計点：23