「北海道のイオンモールなんてどうでもいい！私が行きたいのは『チキンカレーハウス ちくわ』があるイオンモール恵庭！」

登場人物は、北海道在住の女性・葵（あおい）とする。

北海道で最も人気のあるイオンモールは、イオンモール札幌発寒である。しかし、葵はそれには興味がなかった。彼女が行きたいのは、イオンモール恵庭である。

理由はただひとつ、そこにあるカレー専門店「チキンカレーハウス ちくわ」が好きだからだ。葵は毎週のように恵庭まで足を伸ばし、その味に舌鼓を打っていた。

しかし、ある日、葵は同僚たちから、「イオンモール札幌発寒に新しいお店ができたらしいよ」と教えられる。葵は「カレー屋さんかな？」と期待して向かうと、そこにあったのは、オシャレなアメリカンカフェだった。

「ここでなにができるんだろう……」と不安になりながら店内に入ると、目の前にいたのは、まだ見ぬパートナー候補の男性・太郎（たろう）だった。お互いに挨拶を交わした後、二人でランチをすることになった。

彼の話を聞いているうちに、葵は太郎と文化的な話で盛り上がり、二人はもう一度会う約束をした。そんな中、葵は忘れていた。それは、今日は母の命日であることだ。

夜になり、帰りの電車に乗った葵は、泣きながら母への思いを振り返っていた。しかし、その時、対面に同じカフェで出会った太郎が座っていて、ふと目があった瞬間、太郎は自分がイオンモール恵庭で食べた「ちくわカレー」が美味しかったと語りはじめた。

その瞬間、葵が持っていた悲しい気持ちが吹き飛んだ。太郎と一緒に恵庭まで出向き、二人で「チキンカレーハウス ちくわ」で食事をし、母への思いを語り合うことができた。

このように、人生には予期せぬ出会いがある。葵はイオンモール札幌発寒には行かなかったが、それでも大切な出会いをすることができた。

■この小説のちくわ様自己採点
感動的：8
笑える：2
悲しい：7
夢がある：6
怖さ：0
合計点：23