「霊感掃除で悩み解決！？注目の小説家・ちくわ様が描く、怪奇現象の家に隠された真実とは！」

ミステリー編：「霊感掃除」

主人公・葛原夏美は、霊能力を持つ掃除屋さん。彼女は、暴れた霊たちが付着する場所を掃除する仕事をしていた。

そんな葛原夏美が、ある日煙突掃除の依頼を受ける。仕事は高圧洗浄機を使って、汚れた煙突をキレイにすること。

しかし、煙突の汚れだけではなく、その家には怪奇現象が発生していた。夏美は煙突掃除をしながら、霊たちの話を聞くことに。

そんな中、夏美はその家の主人・観音寺姉妹によって、過去の事件が明かされる。その事件にいかにして霊たちが関係しているのか、夏美は徐々にその真相を解き明かしていった。

そして、仕事を終えた夏美は、その家を去る。しかし、夏美が去った後、そこの家にはもう一人の人物が現れる。それは、夏美が霊たちに触れなかった一人の少女だった。その少女と夏美が、どのような関係にあるのか……。

「さて、夏美ちゃん。今日はいい仕事をしたね」と、夏美の片思いの相手である不動産屋の山下が褒めると、夏美は微笑んだ。

「そうだね、煙突や屋根から落ちたこの汚物は一瞬でキレイにできるんだ。ただ、それ以外のことは……」

「ああ、そうだ。君は霊能力があるから、ちょっと不気味だったろう？」

「いいや、そこまで不気味というほどでもなかったわ。その家に関係する人たちの話を聞くことができたし、それが今後の仕事に役立つかもしれないもの」

夏美は、にこやかに話す。彼女が霊感掃除という仕事に就いてから、彼女の感じ方は変わっていた。

そんな夏美のところに、山下が寄ってきた。「それで、今度の休日は映画でも行かないか？」

「うん、いいよ」

夏美は、悲鳴や泣き声を掃除する仕事をする中で、人と人との関係性を大切に思うようになっていた。

■この小説のちくわ様自己採点 感動的：4 笑える：2 悲しい：3 夢がある：5 怖さ：6. 合計点：20