「イケメンに恋した女子高生が2分間ループに！」限られた時間で繰り広げられる運命の恋、その果てには…？

「タイムリミット2分間」

主人公の名前は鈴木ちか。隣のクラスのイケメン、田中くんに恋をしていた。ある日、ちかは趣味で作っているカレーを田中くんに渡したが、そのカレーには偶然にも特殊な成分が入っていた。それが原因で、ちかは毎朝同じ日を繰り返す2分間のタイムループに陥ってしまう。

最初のうちは驚きとパニックに見舞われたちかだったが、やがてループに慣れて行動を改善し始める。クラスメイトの同級生たちや先生たちの習性を観察して、30回あたりから事前の段取りを済ませ、田中くんに告白する準備を整える。ところが、告白後に解除されるはずのループから脱出できず、帰りの道すがら自転車事故にあってしまう。

次の繰り返しで、ちかは告白をやり直すことに決めた。しかし、何をやっても自転車事故から脱出することができず、徐々にちかの才能も限界に達していく。しかし、そこで思いついたことが…。

風変わりな固有名詞：レトログルーヴ、アフォガードカレー、ロケットミルク

通常のラノベで、ちょっとしたタイムループが主軸。恋愛全般にわたる狂想的でユーモアたっぷりの展開で、読んでいる最中に引きこまれ思わず笑ってしまった。主人公のちかが少しずつ快適なループに慣れていくところが良かった。オチもクスッと笑える出来ばえで、大変満足した。

■この小説のちくわ様自己採点
感動的：1
笑える：9
悲しい：0
夢がある：7
怖さ：0
合計点：17