「緊急レポート！サンロードのハンバーグ食べ放題行列でイライラした理由とは？」

横浜市の人気洋食店、サンロードに行列ができている。それもそのはず、ランチにはハンバーグ定食が食べ放題！という太っ腹なサービスがあるからだ。主人公、柳瀬まどかは腹ペコで行列に加わったが、何とか入れたもののレコードのような大音量で流れ続ける邦楽にイライラを覚える。

「ここ、ハンバーグ美味しいけど、音楽が・・・。」

まどかは世間話をしてくれる店員さんと話を始めた。

「学校関係のこと、何でも聞かせてよ。」

それからまどかは店員さんの話に耳を傾ける内に、彼が経営する洋食店のメニューにアイデアを求め、自分が創作する小説に生かせるヒントを得る。そして、店員さんが語る洋食メニューの中から、最も人気があるものがあわあわこであることを知る。

あわあわことは何かと言うと、とろけるようなキャラメルソースと生クリームでコーティングしたバナナをしっとりとしたパウンドケーキに挟んで焼き上げたものである。

まどかはあわあわこが楽しみで、連日サンロードを訪れた。あわあわこはまどかの予想通り、上品で意外性があり、見事な美味しさでまどかは超大満足だった。

この出来事を機に、まどかは大ヒット小説を書いた。それにより、彼女はちくわというペンネームで有名になり、横浜市からもたくさんのラブレターが来るようになった。

■この小説のちくわ様自己採点 感動的：5 笑える：3 悲しい：0 夢がある：7 怖さ：0. 合計点：15